こんにちは、うるちゃんです!
僕は絵の描き方を教えていたりもしていて、けっこういろんな方の絵を描いているところを見る機会が多いんですよね。
そこで気がついたんですが、僕はいろんな方の絵を見ていく中で、絵を描く人には2種類のタイプがあるのではないか?と思うようになりました。
それが「模写タイプ」と「オリジナルタイプ」です。
簡単に言えば、模写が得意な人とオリジナルの絵が得意な人がいるということです。
これからそれぞれのタイプについて、自分なりに解説していこうと思います。
観察眼がある「模写タイプ」
僕が定義する模写タイプとは、何かものを模写するときに、細かい部分まで寸分違わず模写ができる人のことを言います。
模写タイプは模写をすることが好きで、実物に近い模写ができたときに、喜びや達成感があります。
僕もこのタイプに当てはまるのですが、模写するのはすごく楽しいです。
模写をすると、自分はこんなにもうまく描けるという満足感を得られる気がします。
そして模写タイプは普通の人より観察眼が強い傾向にあるのかなーと感じます。細かいところまでジーっと見つめて正確に線を引くことができるという感じです。
これらは物事を観察するのが好きな人にかなり当てはまる気がします。
ただ、模写タイプの人が陥りやすいのは、オリジナルイラストを描こうと思ったときに、途端に絵が下手になり、全然描けない―!と落ち込んでしまうところです。
模写が得意な人は観察する力はあるのですが、モノを見て、正確な線を引くことばかりに集中しているので、いざオリジナルで描こうとすると、どんな形だっけ?とか人体のバランスが分からない・・・ということになったりするのかもしれません。
実際、僕も模写ばかりやっていて、オリジナルを描こうとすると、すごい絵に違和感があったり、上手く描けなかったりしました。
だから、模写タイプの人は模写をしつつも、腕の長さはこのくらいとか、腰あたりに手首がくるとか比率を意識しながら描いていくと、ちょっとずつオリジナルでも描けるようになっていくと思います。
あとは、1回模写した後すぐに同じポーズで別のキャラクターを描くと、模写したときの感覚を思い出しながら描けるので、割とうまく描けますし、人体のバランスの感覚も定着しやすくなりますね。
僕はこの手法を繰り返しやって上達していきました。
いろんなものを正確に描き上げることができる模写タイプは、クライアントの要望に沿って絵を描くことができるので、商業のイラストレーターに向いているのではないかと思います。
ではお次は「オリジナルタイプ」です。
個性的で魅力的な絵を描く「オリジナルタイプ」
オリジナルタイプは自分の絵柄が決まっていて、スラスラとオリジナルイラストを描くことができます。
僕は模写タイプではあるのですが、実はオリジナルタイプに憧れています。
オリジナルタイプの方の絵を見ると、絵柄に個性もよく出ているので、魅力的な絵が多いなと感じます。
このオリジナルタイプの方が模写をすると、自分の絵柄に沿って模写をしていくので、魅力的ではあるけれど、頭身が違ったりとか、小物のパーツが微妙に違ったりとかしていました。
おそらくオリジナルタイプの人は、自分なりの絵柄のバランスを手が覚えているので、どうしてもその絵柄に引っ張られてしまうのかもしれません。
そしてオリジナルタイプの観察眼は模写タイプに比べるとあまりないので、頭で覚えている形を思い出しながら、描いているのかなと感じました。
デフォルメ系の絵とか似顔絵など簡単な絵を描くのはこのタイプの方が味が出て上手い気がします。
オリジナルタイプはアーティスト気質なので、自分の絵柄を極めれば極めるほど、人気が高まるのではないかと思います。
このタイプがイラストを仕事にするなら、自分の絵のファンを増やして、自分の絵が好きな人に販売していくというスタイルが合いそうです。
まとめ
模写タイプはとにかく模写が好き。観察力はあるが、自分で描こうとすると途端に描けなくなる。
模写をしながらバランスや比率を意識して描くと、ちょっとずつオリジナルイラストも描けるようになるかもしれないです。
オリジナルタイプは絵が個性的で魅力的。でも模写は自分の絵柄で描いてしまいがち。どんどん自分の絵柄を極めて魅力を倍増させていくと人気が出てくるかも。
あなたはどちらのタイプでしたか?
この2種類のタイプは自分がふと感じたことを書いただけなので、どちらのタイプだったとしても、楽しく絵を描いていれば上達していくと思うので、あまり気にしすぎないようにしてくださいね!